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大学の単位とは何?~授業の取り方

 入学手続きの書類と一緒に「シラバス」をもらったことと思います。 シラバスとは授業の説明書ですが、この中に「卒業要件単位数」という項目があります。 そもそも大学の単位とは一体何なのでしょうか?

 

単位の仕組み

 よくツイッターで「単位を落とした!」「フル単した!」とつぶやかれるこの単位を一定数集めると卒業が認められます。 大学生活は単位を集めることが最重要です。単位は、各授業で60点以上の点数を取るともらえます

 シラバスに載っている授業には「単位数」が書いてあります。 「その授業を履修し、60点以上を取ればこれだけの単位をあげますよ」という意味です。 その科目を習得したという認定が単位なのです。

 単位とはリアルな物ではなく、概念上の存在です。 成績表に優・良・可あるいはS・A・B・Cと書かれていたら単位がもらえているということになります。 逆に、成績表に不可・欠・Fなどと書かれていたら、その授業の単位はもらえていないということです。

 不可やFは、試験を受けたけれども単位認定できるほどの点数が取れなかったことを意味し、 欠は試験を欠席したという意味です。15回の講義に出席したけど「試験日や試験室を間違えた」ために単位を落とした人を何人も知っています。 注意しましょう。

 「単位を落とした」とは不可やFで単位がもらえなかったことを意味し、「フル単した!」とはその学期に受けた全ての授業で60点以上を取り、 全ての授業で単位をもらえたことを意味します。

 

単位数

 通常、週に1コマ(90分)の授業は2単位、週に2コマ(90分×2)なら4単位、英語など語学の授業は1単位というようになっています。 例えば「日本国憲法(2単位)」という講義を受けて、定期試験で60点以上を取れば、2単位をもらえます。 「英語基礎(1単位)」なら1単位です。

 詳しい話をすると週90分の授業で2単位という、この2単位の内訳は、週90分の授業で1単位、自宅で同じ時間勉強して1単位となっています。 大学では90分の授業を受けたら同じだけ家で勉強する、というのが前提になっているのです。

 大学にもよりますが、卒業要件単位数は120~130単位くらいです。 4年間で120~130単位を集めれば卒業できるのです。 とてつもなく多い気がしますが、実は頑張り次第で2年半で取得しきってしまうことも可能です。

 しかし単位は数だけ集めればいいというものではありません。 単位にも種類があって、それぞれの種類ごとに単位数を集めなければなりません。

 

単位の種類

 単位は、一般教養科目、国際教養科目、情報処理、専門科目など様々な分類がされます。 例えば基礎教養Aから4単位、基礎教養Bから2単位、というように定められています(名前は大学によって違いますが)。

 基礎教養Aの単位と、基礎教養Bの単位は別物です。 仮に基礎教養Aの単位を6つ取得しても、基礎教養Bの2単位を取得できなければ卒業できません。

 各科目ごとに単位数をクリアしていかなければなりません。 どの授業がどの科目に属するのかはシラバスに載っています。 卒業要件単位数を調べてから、各科目でどれだけの授業を取れば単位数がそろうか確認しましょう。

 

単位のランク

 単位数2の授業で60点以上を取れば、2単位もらえます。 60点以上ならば(成績が優、良、可またはS、A、B、Cならば)シラバスに書かれている単位数がもらえます。

 一方で、卒業できるかどうかには関係しないのですが、大学院進学にあたって必要になってくる単位のランクという概念もあります。

 単位のランクは優、良、可や、S、A、B、Cで表現されます。 大学院に進学するにはこの単位のランクを気にしなければなりません。 GPAという概念があり、優や良、SやAが多ければ多いほどGPAは高くなります。

 一般的に90点以上で優やS、80~89点で良やA、70~79点以上でB、60~69点で可やCとなる場合が多いです。 高得点を取り続けることが大学院進学の条件になります。

 

高評価で単位を取り続けるためには

 卒業するには最低60点でいいです。卒業して就職する予定ならば、特に高いランクの単位を取り続ける必要はありません。 しかし大学院に進学するつもりなら高いランクの単位を取り続けなければなりません。 基本的に60点台である「可」や「C」を取ってはいけません。

 勉強を頑張るというのも重要です。しかし、担当教官によって単位認定の厳しい授業、甘い授業があります。 中には先生の思想に従った試験解答をしないと評価が得られない、単位をくれない場合もあります。

 不運にも単位認定の厳しい先生に当たってしまってはなかなか高評価の単位はそろいません。 そこで、裏シラバスを使います。

 

裏シラバスとは?

 裏シラバスとは、学生が作ったシラバスです。 大学の作ったシラバスに対し、学生が作った裏シラバスは、単位の取りやすい講義を教えてくれます。 歴代の先輩方が授業を受けた実績の積み重ねで、単位認定が甘いか厳しいかを掲載してくれているのです。

 授業の中には出席するだけである程度の点数をくれたり、 出席だけで60点くれる授業もあります。試験を受けるよりレポートのほうが楽だという人はレポートで評価する授業を取ります。 授業中の発言が必要な授業を回避する人もいますね。

 裏シラバスは大学にあるサークルが発行していることが多く、1冊500円程度です。 私の大学では「クロバス」と呼ばれていましたが、裏シラバスを持っている人は多く、 だいたいの人が裏シラバスを読んで授業を選んでいました。

 大した値段でもなく、これで高いランクの単位がもらえるなら安いもんですね。 購入することを強くおすすめします。

 

授業はどれくらい取ればいいの?

 卒業要件単位数が130なら、1年で40単位ほど取れば余裕をもって卒業ができる計算になります。 大学は前期と後期の二期制なので、前期で20単位、後期で20単位とればいいのです。

 大学に行くのは、だんだんめんどくさくなっていくものですから、 1年生の間にたくさん授業を取っておきましょう。 毎日最低4コマは入れるようにしましょう。

 また夏季集中講義といって、夏休みを1週間潰して2単位もらうという荒業もあります。 さらに教職課程まで取ろうと思うと少々きついですが、早めに単位はそろえてしまいたいものです。

 

必修科目と選択科目

 必修科目と選択科目について説明します。必修科目は、必ず単位を取らなければならない科目です。 必修科目で60点以上の成績が取れなかった場合、卒業はできません。 取り忘れると留年の危機です。注意しましょう。

 一方で選択科目は、選択科目の中から決められた単位数だけ取得すればいいのです。 選択科目の必要単位が20であれば、選択科目から20単位分の講義をとればいいのです。 選択科目のすべてを履修する必要はありません。

 

単位と留年

 高校では留年は珍しかったと思いますが、大学では留年もよくあることなのです。 単位がそろわなければ留年ということになります。 卒業要件単位数を満たしているかどうかはかなり重要です。

 大学の留年は、文系だと、高校の留年と違ってクラスや学年という概念はほとんどありません。 ただ大学生活5年目に突入するだけです。翌年度にまた授業をとって単位数を集めればよいのです。

 しかし理系の場合は必修科目が多く、1つ単位を落とすと、翌年度に同じ授業を取らなければならない場合があります。

 例えば大学2年生のときに金曜3限の必修科目の単位を落としたとします。 大学3年生では金曜3限に別の必修科目があります。同時に履修することはできませんから、3年生で受けるはずの授業を履修できません。

 そこで、3年生で受けるはずだった授業は4年生で受けることになります。 しかし、4年生でも金曜3限に必修科目があります。3年生の必修科目の単位を取っていませんから、 4年生で受けるはずの授業を履修できません。

 その授業は5年生で受けざるを得なくなってしまいます。

 この積み重ねで1留どころか2留、3留が決まってしまう人もいます。 必修科目は全力で単位を取りに行かなければなりません。注意しましょう。