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ゼミと講義の違い

 大学にはゼミと呼ばれる講義があります。 1年間、あるいは半年で週2コマ開講され、4単位がもらえることが多いです。 ゼミと講義は何が違うのでしょうか?

 ゼミと講義の違いで最も大きなことは、学生が授業を進めるということです。 ゼミの司会は学生が行い、ゼミの内容もすべて学生が議論することで進みます。 教授はほとんどの場合、学生の話を聞いてときどきつっこみを入れる程度です。

 講義というよりは議論の時間です。 発表者でないときも、一方的に話を聞くのではなくときどき質問をしなければなりません。 発表者のレジュメの穴をついて、皆でそのレジュメの完成度を高めようとしなければなりません。

 その意味では大学生活の中で最も大変な時間になると思います。 しかし自分の意思でテーマを設定し、レジュメを準備し、皆がするであろう質問の対策をし、 自分が議論の中心になって講義を進めるのもなかなか楽しく、面白いものです。

 

ゼミの仕組み

 ゼミは5人~20人程度の人数で行われます。普段の講義が50人~300人規模で行われるのに対してゼミの人数はかなり少ないです。 またそのゼミを志望した人が少なければ、ひどいときで教授と学生がマンツーマンということさえあります。

 レジュメを準備して発表すればだいたい単位がもらえます。 発表した上で、自分が発表者でないときも毎回1回以上の質問をすることが必須になっているゼミも多いです。 筆記試験がないので単位をもらえる確実性は高いです。

 第1回のゼミで教授がガイダンスを行い、 各自で研究テーマを設定あるいは教授に指定されて、自分のテーマが定まります。

 そして第2回のゼミからは学生による研究発表が始まります。 設定されたテーマに沿って事例や考察を書き、今後どうすべきか等の発展した内容も盛り込んで、 A4用紙6~8枚分程度のレジュメを作成して皆に配布します。

 そのレジュメに沿って研究発表をし、他の学生がときどき質問をします。 質問に答えながら進めていくことになります。

 本番はレジュメを読み上げた後です。他の学生からの質問が議論に発展していきます。 議論の中心は発表者です。最初から最後までしゃべり続けなければなりません。

 

ゼミの進め方

 ゼミの進め方を解説します。まず軽く挨拶をして、本題に入ります。 レジュメを読み上げるだけでなく、ところどころ詳しく解説したりすると良いでしょう。

 私はただの朗読だと思われないように、レジュメの文章を軽くして、 自分のレジュメだけ充実させて読み上げていました。要は自分用レジュメと配布用レジュメに分けたのです。 なかなか効果的です。

 一通り発表が済んだら質問タイムにうつります。「何か質問はありますか?」と聞くと、誰かが質問をします。 ここからがゼミの本番です。質問に答えたり、議論したり、ある程度の知識を備えていないと対応しきれません。 論文や教科書をしっかり読み込み、資料を集めるなどして準備しましょう。

 

ゼミは楽しい!

 講義と違ってゼミは学生が主体となって進めるものです。 また少人数でもあります。そのため同じゼミの学生とは仲良くなりやすいです。

 教授がお酒を飲みに誘ってくれたり、学生発案でゼミ旅行に出かけたり、 ゼミ終わりに飲み会を開いたり、カラオケに行ったりと遊びも充実します。

 高校では放課後に先生と遊びに行くということはなかったと思いますが、 大学のゼミでは違います。教授のほうがむしろ遊びに行きたがるものです。 遊びの面でもゼミはとても面白いものです。

 まずはゼミの中でもかなりゆるい、一般教養のゼミをとることをおすすめします。 一般教養のゼミは専門科目ほど難しいテーマではありません。 ここでゼミを体験して、専門科目のゼミにつなげていきましょう。

 

ゼミのレジュメの作り方

 ゼミで発表するにあたって、A4用紙6枚~8枚ほどのレジュメを作成しなければなりません。 ゼミは1コマ90分ですから、発表が30分程度、質疑応答や議論の時間が60分程度です。 レジュメが充実しすぎているのは問題ではありません。

 レジュメ作りでは、ゼミの他の学生からどんな質問が来るかを想定し、 それに対応できるようなレジュメを作っていくことが重要です。 考えうる質問にはすべて対応してしまって、突っ込みどころの少ないレジュメを作ってしまいましょう。

 突っ込みどころが多すぎると質疑で恥をかきます。 質問に対してしっかり回答ができないと、「ちゃんと勉強してないな」と思われてしまいます。

 

レジュメ作りのテクニック

 レジュメ作りにあたって、突っ込みどころの少ないレジュメを作ると書きました。 逆に、あえて突っ込みどころを作るのがゼミのコツです。

 あまりに突っ込みどころがなさすぎると

「これは2014年のデータですが、2013年のデータはないのですか?」

 のようなめちゃくちゃな質問がされかねません。 質問者もなんとかして質問を考えなくてはなりませんから、 突っ込みどころがなさすぎるともはや答えようのない質問をせざるを得ません。

 そこで、すでに回答を用意している部分をわざと質問させるのが良いでしょう。 質問者も質問がしやすく、また発表者もかっこよくさらっと答えることができます。